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[まいやん卒コン]松村沙友里から白石麻衣への手紙全文

2020年10月28日に配信された乃木坂46白石麻衣の卒業コンサート「NOGIZAKA46 Mai Shiraishi Graduation Concert ~Always beside you~」の中で読まれた松村沙友里から卒業する白石麻衣への手紙全文を書き起こしました。

まちゅからまいやんへの手紙

松村沙友里

まいやん、卒業おめでとうございます。
伝えたいことがたくさんあるんだけど、せっかく想いを伝える時間をもらったので、厚かましくも私たち2人の事を書かせてもらおうと思います。
まいやんは、私との思い出の中で1番印象深いことは何ですか?
まいやんの卒業が決まって色んな所で、まいやんとの思い出を話してきました。
沖縄やハワイに行ったこと、ミュージックビデオでのハプニング、音楽番組での姿。
まいやんとの思い出は数え切れないほどあるけど、私の中の一番の思い出は事務所の会議室で2人きりで内緒話をしたことです。
覚えてるかなー?

白石麻衣

結構前?

松村沙友里

乃木坂46が結成されてまだまだ必死に毎日を過ごしていた7年か8年くらい前だと思います。
リハーサルが終わって、みんなが帰って行く中、2人で会議室のピアノの下に隠れるように座って話をしました。
その頃の私は、一生ここで生きていくって思ってた大阪から上京して、根暗で自分から話しかけたりもできない性格のせいで、東京に友達もいないしまだメンバーともちょっと壁を感じてしまっていました。
だからこそなのか、どういう流れでそうなったのかは忘れちゃったけど、話の内容は、お互いの家族のことだったり他の人からしたらなんてことない話だったんだろうけど、隠れてこそこそと話をするのがまるで2人だけの内緒話をするかのように私には特別なものに感じられました。
女の子は秘密を共有して仲良くなると言うけれど、あのときの私には確かにその感覚があったし、私はその時まいやんの心に触れた気がしました。
私はそれが嬉しくて嬉しくて、
この子を一生、大切にしよう。
と思ったんです。

それからすぐの選抜発表でガールズルールのフロント3人に選ばれて、この3人は運命で結ばれているって強く思いました。
これが私がまいやんとの思い出の中でも特に大切に大切にしまいながら今日まで思い続けていたことです。
オーディションの日、駅で私を助けてくれたヒーローは、年月が経って私の大切な人になり、しんどいときは支えてくれて同い年ならではの助けあい思いあえる関係がとっても心地よくてずっとずっと一緒にいられたらいいのに。
と願っていたのに今日この日がやってきてしまいました。
この手紙を読む時、私はどんな顔で読んでいるんだろう?
ライブでまいやんに想いを伝えられているかなぁ?
ちょっぴり心配だから伝え残すことがないように今、伝えたいと思います。
まいやん、初めて会う私のことを助けてくれてありがとう。
研修中に1人でいる私をご飯に誘ってくれてありがとう。
プリンシパルの練習中「つらいね」って一緒に泣いてくれてありがとう。
私がしんどい時、前を向けるようになるまで待っていてくれてありがとう。
まいやんの根が良い人なところ大好きだよ。
まいやんの匂いを嗅ぐのも好き。
肌を触るのも、ちょっと嫌がられながら、ほくろを数えるのも好き。
まいやんの綺麗な通る声が好き。
実は怖がりで私に「先に行って」って言うところも好き。
私の事を「さゆりちゃん」って呼んでくれる所。
目が合うといっぱいの笑顔になってくれる所。
私の事を「大好きな人」って言ってくれる所。全部全部、大好きだよ。
これから先、仕事場で、ライブで、まいやんがいない事を想像すると、寂しくて寂しくて仕方がありません。
「ぐるカー」も「おいシャン」も、いつも横を見たら、まいやんとかずみんがいるの大好きだったし、一緒にユニットもたくさんしたよね。
でも「シャキイズム」も「ロマいか」も、これから私は誰とペアを組んだらいいんだろう。
2人でいつも「キラーン」て遊んでいたのに、もうできないのかな、さみしいよ。
寂しくて寂しくて、どうしたらこの寂しさがなくなってくれるのかが分かりません。
「こんなこと言われたら気持ちよく卒業できないよ」って思わせたらごめんね。
でも私は、どうしようもなく不器用で今まで、まいやんがたくさん愛を、愛を伝えてくれていたのに、上手に受け取れてなかったような気がしてなりません。
あの時もっとこうしたらよかった、もっとこうしたかったって、ないものねだりはしたくないから、これからは遠慮しない関係になりたいです。
まいやん、本当に大好きだよ~。
乃木坂46のために、たくさん頑張ってくれてありがとう。
たくさんの人の想いを背負ってくれてありがとう。
本当に本当に、お疲れさまでした。

松村沙友理

白石麻衣

ありがとうございます。
すごい、まさか、さゆりちゃんがお手紙読んでくれるなんて、ねぇ、もちろん知らなかったし、すごいやっぱこの9年分の愛が詰まったお手紙だったから。
ああいうこともしたね、とか、こういうこともしたね、って思い出もね今振り返ったら、すぐ頭に浮かんできたし、いろんなことを一緒に乗り越えてきた仲間だからこそ、うん、ねっ、これからもお互いね、支えあって頑張っていきたいし。
私が卒業してもさゆりちゃんは大丈夫。
今までだって頑張ってこれたから9年間も。

松村沙友里

頑張れない~。
まいやんがいないとまちゅ頑張られへんねん。

白石麻衣

まちゅ頑張れるよっ。
だって9年も頑張ってこれたもん。

松村沙友里

でもずっと一緒におってくれたから。

白石麻衣

そうね・・そうね・・さみしい。
さみしいけど大丈夫だよ。
本当に大好きなメンバーの1人だから、みんな大好きだけど。
特になんか好き好きって言ってきたし。
なんかその唯一の同い年っていうのも、私からしたらすごく心の支えになってて。
なんかわからないけど、同い年ってすごい何でも話せるというか、楽しい事とか気が付いた事とか悩みとかもなんでも話せるし。
さゆりんに話すと、すごいしっかり目をみてずっと聞いてくれて、私はそれがすごく嬉しくて。
手紙でも言ってたけど、すごい、大事に友達と、友達?以上かな、としてすごく助けられたし、あ~守ってきてくれたんだなって私もすごく感じるから、すごくお手紙は嬉しかったし、こう進む道は別々になってしまうけど、お互い手を取り合ってまた頑張っていけたらなって思います。
ありがとう。

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